二日続けて里山へ
今朝は病院で24時間心電図の機械を取り外してもらったら、用事は終了。まだ9時である。空模様は微妙だが、勢いで昨日に続いて里山に行ってしまおう。ということで、昨日登った城ヶ平山のすぐ近くにあるハゲ山(465m)へ。
水上集落と西種集落の間にある交差点に車を停め、9時39分にスタートする。登山口が分かりにくいので、上市町のホームページとYAMAPの地図を何度も確認しながら進む。
ちょっと登っただけで、この景色。日本の原風景である。
尾根上に出れば、非常に歩きやすい明るい道となる。
パラパラ雨が降ってきたので、傘をさして歩く。
10時、分岐点に到達。まずは右に進んでハゲ山の頂上へ。
一旦下ってから山腹を巻き、Uターンして頂上へ。
10時4分、ハゲ山山頂到着。
曇り空だが、富山平野が一望できた。
せっかくなので周遊しよう。ということで、先ほどの分岐まで戻り、左側の道を進んでいった。10時14分、すぐに標高477mの峠山(トコバシラ山)に着く。
付近の3つの集落(西種と東種と水上)が一望できる。どれも山あいの小さな集落だ。
階段を降り、城ヶ平山方面へさらに進む。
10時21分、浅生への分岐地点。昨日も通った場所である。
杉の植林帯を駆け降りていく。
10時28分、登山道が終わり、県道67号線に合流。ここから車まではこの県道をたどっていけば着くのだが、意外と距離が長い。3kmもあるのだ。
しかも、標高370mから440mまで70mも登る。ジョギングで進むが、なかなか辛かった。
10時46分、車まであと数百mだ。西種集落の中を進む。古民家がなんとも言えない雰囲気を醸し出している。どことなく懐かしさを感じさせる。
10時51分。車まで戻ってきた。距離6.4km、累積標高差470mと昨日よりもややきついコースとなった。1時間8分はまあまあ頑張ったと言えよう。
展望抜群の里山へ
9時40分で病院を後にした。そのまま会社に向かうつもりであったが、せっかく心電図を取っているのだから、登山中の心臓の挙動も気になる。ということで、急遽、サクッと登れる里山に行くことにした。
上市町にある城ヶ平山(446m)である。スーパー農道の柿沢交差点で県道152号線に入り、大岩川親水公園の駐車場に車を停める。
少し歩き、そうめん処「瀧路」さんの手前左側が登山口になっている。水洗トイレもあり、用を足して10時20分にスタートする。
登山靴はもちろん持っていない。安物の靴で登る。持ち物は携帯電話と水筒のみ。リュックも背負わず、水筒は常に手で持って歩いた。
ベンチがある休憩所からは富山平野が垣間見ることができた。また、大声で叫んでみると”やまびこ”が返ってきた。新発見だ。
ものすごく鮮やかな紅葉の木が一本立っていた。
ぬかるんだ箇所も多く、転倒しないように注意しながらも大股でガシガシ歩いていく。
あっという間に山頂直下の急坂まで来た。60mほどの急な階段を駆け上がる。
10時50分、あっという間に山頂に到着。山頂は草地になっていて眺望抜群である。
毛勝山〜剣岳も一望できる。こんなに楽に登れて眺望抜群の山はなかなかない。
山頂からの下りで、滑ってしまい、左手が泥々になってしまったが、幸い出血はしていなかった。12分ほどで分岐に到着。左の道を進むとハゲ山に行けるが、今日はパス。
緩やかな傾斜の杉の植林地帯を軽快に駆け下りると、ススキに覆われた平原に出た。
まもなく、登山道は終わり、舗装路(県道67号)となる。ここの地名は浅生(あそ)。ジョギングしながら降りていった。そばを流れるのは大岩川。
11時30分、車まで戻り、会社へ向かう。1時間ちょっとのちょうどいい運動になった。さて、この間の心電図はどんな感じになるのだろうか。
半休を使って24時間心電図検査へ
今日は、午前中に半休を取っていた。某内科で24時間心電図を取るためである。先週に動悸を感じることがあり、検査を受けることになった。昔から疲れた際などに動悸を感じることはあったので、そこまで心配はしていないが、万に一つ、危険な不整脈が隠れている可能性はある。しかも、登山をよくするので、なおさら心臓に問題があるとまずい。検査するのに、ちょうどいい機会だと思い、今回病院の扉を叩くことにした。
今回の病院は、ネットでじっくり検索をかけて選んだものである。ホームページの出来具合、口コミを参考にしたのだが、想像していたよりもずっと良い病院であった。受付の看護師の態度、医師の話しやすさ、診療や検査の丁寧さ、どれを取っても素晴らしい。
病院で診療・検査をしてもらうのは「安心」が欲しいからである。同じお金を払うのなら、当然、丁寧で信頼できる病院に行きたいものだ。病院選びに時間をかけすぎてかけすぎることはないはずだ。
さて、受付を終えてしばらく経つと名前を呼ばれて、診察室に入った。看護師が胸に5個の電極を貼り、明日朝までの過ごし方について説明してくれる。これをつけているからといって運動を制限する必要はなく、いつも通りに過ごしてください、とのことだった。シャワーもOK。へえ、すごい。また、行動記録用の紙を一枚渡され、何時に何をしたかを記入していくようである。これで、何か異常があった際に何をしていたかが分かるというわけだ。
明日朝の検査終了まで、色んなことをやってみよう。
心の中を整理する - 対人関係の悩み -
ここ最近の休日は、雨に祟られて山に行けていない。そういう日は、本を読んだり、自炊を楽しんだり、プールでゆったり泳いだりして過ごす。毎週こうなのは嫌だが、たまにこういう日があると、心と体、特にココロの休息日になる。自分と向き合う貴重な時間ができる。
社会人になって1年半が経つが、幸いにも雰囲気の良い職場に配属させてもらったこともあり、ストレスをそれほど感じることなく楽しく仕事ができていると思う。
だが、1年半を振り返ってみると、ストレスを感じている時間も多かった。何にストレスを感じているか。それは、「人間関係」のストレスである。いくつかピックアップしてみよう。
・気分屋でイライラすると八つ当たりしてくる人がいる。
・気乗りのしない頼み事を繰り返ししてくる人がいる。
・自分の陰口を叩く人がいる。
この世の中には、本当にいろんな人がいるものだ。社会人になってから、そのことを痛感している。どうすれば、そのような世の中を楽しく生きていくことができるか、考えてみた。
■ 対人関係のストレスは厄介だ
誰かに嫌なことをされた場合、ふとした拍子にそれを思い出して嫌な気分になることがあると思う。特に、会う確率が高い人の場合、会うたびに嫌な記憶が増幅されて、その人自体が嫌いになり、会っていない時までその人のことを考えてしまう。負の無限ループである。
■ 損するのは自分
しかも、ストレスを感じて苦しむのは他ならぬ自分自身である。自分がストレスを感じている間、自分が嫌いなあの人は楽しく生活しているかもしれない。よく考えると、他人のことで自分が悩むのはバカバカしいことに気づく。
■ 唯一にして最強の解決法
では、どうすれば悩まなくて済むのか。それは、「あの人はそういう人なんだ」と受け入れること。他人は自分の思い通りに動かないと思い定めること。もっと言うと、嫌な事をされても気にならない自分になることである。
■ 具体的に
上の例で言えば、八つ当たりしてくる人は、そういう人なのである。頼みごとばかりしてくる人も、そういう人なのである。それを受け入れることができなかったが故に、ストレスとなっているだけのことなのである。そういう人だ、という認識があれば、次にそういったことをされた時、「この人のいつものパターンだ」と冷静になることができる。
■ だけどそれが難しい
人間は感情の生き物である。頭で分かっていても、感情が追いつかないことはあるものだ。それでも、どんなことも「気にならない自分になる」トレーニングをすることは大事だ。それができたら、残りの人生でのストレスが大幅に減るのだから。
■ 嫌な人を練習台にする
トレーニングだと思えば、ストレスの元になっている人を利用することができる。今はその人のことでストレスを感じているけど、いつかその人のことで悩まなくなったら、それは自分が成長したということになる。そうすると、ストレスの元だった人は、自分を成長させてくれた人へと昇華する。
とにかく、対人関係で悩まなくなるベストな方法は「気にならない自分になる」。これに尽きると思う。まだまだ先は長い。一歩ずつ自分を変えていくのだ。
早速届いた”三種の神器”
先日、ネットで注文したMAMMUTのELEMENT BARRYVOX PACKAGEが今日届いた。早速、開けてみる。
今週末の雪山訓練で使うのを楽しみにしている。
またもたどり着けなかった毛勝山頂
毛勝山は日本二百名山に数えられる魚津市の最高峰であり、標高は2415mに達する。山の中腹にある万年雪は、海岸から約20kmの距離に位置し、これほど海に近い万年雪は世界的に見ても珍しい。
毛勝山へのアタックは、主に2通りある。一つは残雪期に毛勝谷を詰める方法。これが最も楽である。もう一つは西北尾根の登山道を使う方法。登山口から山頂までの標高差は1700mに達し、相当な体力が要求される。
そんな毛勝山だが、私は今年の3月に初めてアタックをしたことがある。3月はまだ残雪期ではなく、厳冬期の冬山だ。その時は、大明神尾根経由でのアタックであった。時間的に1泊しかできなかったため、南峰手前の2249mピークで時間切れとなり、引き返してきたのであった。
今年の夏は、一度は西北尾根経由で山頂に立ちたかったが、実行に移せていないまま、11月を迎え、山頂は既に雪で覆われてしまった。だが、雪の量次第では、まだ狙えなくもない。ということで、快晴となった今日、アタックを仕掛けることにしたのである。
登山口へ向かう車の中から、高くそびえ立つ毛勝山の姿。単独山行のため、とても緊張していた。
車を停め、7時10分に歩き出す。先客が1人いるようだ。毛勝山の登山口には、最近大きな石が置かれた。
シダの生い茂る静かな森の中を登っていく。
尾根上に出るまでは、300mほどの急登が続く。身体が重く感じられた。急登が終わったところで、先客に追いついた。松本から登りに来た人で、警察官であった。
その後は、1479mの三角点に向け、登山道は徐々に標高を上げていく。標高1300m近辺で、突如ヒヤリとする事態が発生。前方の茂みがガサガサと動き、何かの獣が猛スピードで谷底へ駆け下りていった。慌てて笛をリズミカルに鳴らし、後方の登山者に合図を送った。心臓バクバクであった。
それでも、尾根からの眺めはとても良い。僧ヶ岳〜駒ヶ岳の稜線が美しい。
標高1500mを超えたあたりから、ちらほら雪が現れ始めた。
上を見上げる。はるか上方に猫又山が見えた。まだまだ先は長い。
後ろを振り返ると富山平野が一望できた。
9時20分、スタートから約2時間10分、標高1700mを超えたあたりで、スパッツを装着し、ストックを取り出す。まだ積雪は10〜20cm程度で、問題なく歩けるが、1900m近辺から一気に雪の量が増えた。当然ペースも急激に落ちる。
この雪は、数日前の寒波によりもたらされたものであり、陽の当たらない斜面では、雪は割と硬く沈み込まないが、陽の当たる場所は雪は緩み、歩くたびに沈み込む。ここに来て、ワカンジキを持ってこなかったことを後悔した。
小さなデブリ(雪の塊)が斜面に転がっていた。小さな雪崩の跡のようである。今日の雪の状態を見る限り、雪崩が発生しそうな雰囲気はなかったため、それほどビビりはしなかった。
10時16分、モモアセ山(2023m)への急登に差し掛かる。ツボ足で、しっかり雪を蹴り込んで、階段を作りながら登っていく。
10時26分、モモアセ池を通過。池は氷結しているようだ。
これから進む道を眺める。緩やかだが長い斜面だ。
手前は、毛勝山から駒ヶ岳へ続く稜線。見えているのは、サンナビキ山、滝倉山、ウドノ頭あたりだろうか。その奥は後立山連峰。
右は鹿島槍ヶ岳、左はおそらく五龍岳。
すぐそこなのに、なかなかモモアセ山に到着しない。これが雪山なのである。
斜面の向こうに毛勝山の頂上が見えた。はるか彼方にある。今の時刻は10時40分。このペースだと、おそらく今日は山頂に到達できなそうだと直感した。
10時49分、モモアセ山を通過。ここから30mほど下ってから、2151mピークへのきつい登りとなる。
ラッセルは大変だが、景色は雄大だ。
2151mピークまでの登りは、本当にきつかった。一歩踏み出す毎に、膝上まで沈み込む雪、灌木や笹の枝の隙間にできた空洞。いやらしい斜面を、夏靴とストックだけで、もがきながら登っていった。そして、12時に2151mピークに到達。そこで見たのは、目の前に迫るようにして聳える毛勝山本峰の姿であった。これを登るには、少なくともあと2時間はかかるであろう。キリがいいので、ここで今日は終了とする。
ザックを降ろして、雄大な眺めをシャッターに収める。
この景色を独り占めである。
富山平野方面。ゆっくりしている時間もないので、おにぎりとソーセージを食べて、急いで下山を開始する。
雪山の下山は早い。登りで、もがき苦しんだ箇所も、下りはスイスイ降りられた。
30分ほどでモモアセ山まで戻って来た。V字のルンゼの先に見える青空が鮮やかである。
V字の底をたどりたくなるが、左の斜面をトラバースしていくのが正しい。登りでつけたトレースが役立つのである。
モモアセ池まで戻ってきた。大股でガシガシ下りる。とっても気持ちがいい。
このあたりでラーメンを作ろうとしたが、気温が低いのかガスがうまく燃えなかったため、諦めてさっさと下山することにした。
1800m付近まで降りてくれば、もう雪は少ない。これで雪道ゾーンは無事に抜けたことになる。一人でよく頑張ったものだ。あとは熊に気をつけて、1000m強下るだけだ。
熊が怖いので、頻繁に笛を吹きながら歩いた。下りは調子が良く、15時15分に登山口に無事到着。車に戻って、待望のラーメンを食べた。箸を忘れたので、手ですくって食べた。
今日は、一人で本格的な雪山に挑んだことになる。状況判断、ルートファインディング、ラッセルなど様々な技術のトレーニングになった。そして何より、一人という不安との闘いにも勝利することができた。頂上に行けなかったのは残念だが、充実感が大いに得られた山行となった。今度は、仲間と一緒に雪山で遊びたい。
それにしても、上の方は、あんなに積雪しているとは思わなかった。やはり、山は行ってみないと分からないものである。