岐阜経由で富山まで
お盆休み最終日。今日は富山まで帰るのだ。長距離の移動だが、ドライブや旅行が好きな私にとっては、小さな旅行に行っている気分なので、苦にならない。なかなかできないロングドライブなのだ。
午前3時50分に起床し、支度してすぐに家を出た。今日は、大学時代の研究室の同期だった岐阜出身の友人と岐阜で会う予定になっている。まずは、岐阜へ向け出発だ。鳴門ICから高速へ入る。5時半ごろに明石海峡大橋を通過。
次いで阪神高速13号東大阪線へ。早朝の道路は空いている。第二阪奈道路手前の水走出入口で一般道へ。
東大阪から岐阜までは一般道を通ることにした。Google Mapのナビによれば、県道8号線で奈良へ入り、次いで国道24号線、国道163号線で三重に入り、伊賀〜亀山〜鈴鹿〜四日市〜桑名へと進むルートがベストのようだ。
奈良を過ぎ、国道24号線で一旦京都府(木津川市)へ入る。木津川を渡ったところで163号線へ入る。京都府の南部を通ったのは初めてである。のどかな山あいの農村といったところであった。
三重に入り、伊賀、亀山をスムーズに通過して国道1号線に入る。
四日市〜桑名にかけては一大工業地帯であった。大企業の工場がひしめき合う。ルートを確認すると、「なばなの里」付近を通ることが分かったのでちょっと寄り道してみる。この付近は、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の河口となっている。3本の大河がまとめて海に流れ込む不思議な場所であった。
なばなの里に到着。時間がないので、中へは入らず雰囲気だけを味わった。イルミネーションの時期はきっと綺麗であろう。後で調べて分かったが、付近にナガシマスパーランドもある。この辺りはまたいつかじっくり遊びに来たい。
なばなの里を後にし、本日の7つ目の都道府県である愛知県(愛西市)に入る。道路の両側がれんこん畑になっていて素敵だ。
11時前に岐阜羽島IC付近で友人と合流し、岐阜市内へ向かう。飛騨牛一頭家 馬喰一代(県庁東)にて飛騨牛のランチを食べた。個室の雰囲気といい、肉の美味さといい素晴らしいお店であった。研究室時代の昔話や仕事の話をして盛り上がった。
ランチの後は、長良川うかいミュージアムへ。長良川を挟んで金華山があり、山頂には岐阜城が鎮座している。こんな高い山頂に建てられたお城はあまり見たことがなかったので、新鮮である。
博物館内にて、鵜飼についてしばし勉強する。
外に出て散策してみる。暑い。長良川ではたくさんの人が泳いでいた。
短い時間であったが、友人ともお別れだ。岐阜駅へ送る。その友人は兵庫県姫路市で働いていて、これから電車で姫路に帰るのだ。岐阜から姫路まではローカル線でも3時間半と近くて羨ましい。
午後3時前に岐阜駅でお別れし、私は国道156号線をひたすら北上する。
郡上市の中心部である郡上八幡に到着。道路から郡上八幡城が確認できる。
古い町並みの残る地区へ入ってみる。本日は郡上おどりが開催されるため、多くの観光客で賑わっていた。
郡上から先は国道472号線に入る。ここから高山までの約70kmの区間はせせらぎ街道と呼ばれている。
道は徐々に標高を上げていく。静かでのどかな山間部だ。南進する車はやや多いが、北進する車は少ない。坂本トンネルで高山市へ入る。国道の番号は257号線へと変わる。
知らぬ間に県道73号線に変わっていた。調べてみると、国道257号線は途中で左に折れ、その先で行き止まりとなっているようだった。そこは国道257号線の不通区間(高山市清見町麦島 - 高山市荘川町三尾河)だ。現在、バイパスを建設中とのことである。
県道73号線はどんどん高度を上げていく。緩やかなカーブが続く静かな森林の中を走っていく。そして、ついに峠を越えた。西ウレ峠(標高1113m)だ。日本海と太平洋の分水嶺にもなっている。
峠を越えると、高山市街へ緩やかな下りが続く。せせらぎ街道は素晴らしく快適なドライブコースであった。
午後6時過ぎに高山市街に到着。道の駅で休み休み来たので、岐阜から3時間強かかった。飛騨物産館に寄ってみる。
駅前の古い街並みの残る地区で夕食を食べる店を探す。
選んだのは「飛騨そば小舟」だ。昔ながらの温かみのある店内の雰囲気がたまらない。
体に優しい定食だ。特に、あめごの蒲焼きが非常に美味しかった。
当然お蕎麦も美味しい。
食べ終えて店を出ようとしていたら、店のおばあちゃんがそば湯を持ってきてくれた。もう少しほっと一息つく。
お腹も満たされたところで、いよいよ富山へ向け、ラストスパートだ。残る距離は約100km。国道41号線を飛ばす。富山市へ入ったところで、道の駅 細入 飛騨ふれあい物産センターにて最後の休憩を取る。
本日は約600kmに及ぶ壮大な片道旅行となった。初めて通る場所が多く、新鮮な発見がたくさんあった。家に着いた頃には午後10時を過ぎていたが、ぐっすり寝て明日からの仕事を頑張っていこう。