年末年始の準備
早いもので、もう今年も残り1週間しかない。今年は、仕事も趣味(登山)も大きくステップアップした1年だったのではないだろうか。来年も、心と身体をしっかりと成長させたい。
さて、年末年始への準備としてやらないといけないことが二つある。一つは年賀状だ。郵便局に立ち寄ってみると、富山らしい絵の入った年賀状があった。迷わず購入を決める。そして、新年の挨拶のテンプレートスタンプが用意されていた。右上に押すと、一気に年賀状らしくなった。あとは左半分にメッセージを記入すれば完成だ。
もう一つは正月山行の食事の準備である。7人分の4夕食、4朝食を用意するのだ。下の写真はその一部。これらをジップロックに入れて小分けする。なかなか大変な作業だ。
同期ごはん
夜は、東京から同期が出張に来ていたので、一緒にご飯を食べにいくことに。お酒はいらないので、美味しいご飯が食べられるところが良いが、夜もリーズナブルな定食屋さんが付近にあまりない。ほとんど居酒屋なのだ。
そこで向かったのは、北陸自動車道下り線の有磯海SAである。ホテルニューオータニのレストランがある。しかもこのSAは、高速道路に乗らなくても入れるSAなのだ。
山から降りて、お腹ペコペコなので、カロリーのあるものが食べたい。ハンバーグ入りのドリアを注文した。
長らくじっくり話していなかったので、話が弾む。仕事の話、恋活の話、悩みの話。あっという間に時間は過ぎる。
最後にデザートも。
違う勤務地で頑張る同期との交流は、お互い感じている悩みなどを共有できて、大変だけど頑張ろうという気持ちにさせてくれる。ありがたいものである。
たまには県西の山へ
越中の百山を制覇しようとしているYさんからのお誘いで、今日は行ったことのない山域へ。南砺市にある「道宗道(どうしゅうみち)」である。全長は約29km。北は閑乗寺公園、南は世界遺産の五箇山まで続いている、歴史ある登山道だ。
朝6時過ぎに閑乗寺公園の駐車場に着く。ここが八乙女山の5合目だ。辺りはまだ夜闇に包まれている。展望台から見える夜景が美しい。少し明るみ出した6時25分に出発する。
八乙女山へは約2.5kmの道のり。登山道は階段がしっかりと整備されている。雪はほんのわずか。滑らないように注意して歩く。出発から約1時間、山頂手前の展望台に到着。朝焼けが美しい。
反対側は、砺波平野の散居村。広い田んぼの中にぽつぽつと民家が建っている。
標高700m近くになると、膝下程度の積雪となる。木の上にもボコボコと雪が乗っており、冬山らしい雰囲気である。
道宗道は、幾多もの山を縦走していく。7時40分に早乙女山(756m)を通過したら、次に目指すは大寺山(918.9m)である。左右に広がる景色を楽しみながら進む。この辺りの山は見ても名前が全く分からない。
9時20分に大寺山到着。途中、雪板を持った2人組に会った。
雪はますます増えてくる。木の上の雪をポールで突くと、雪が落ちるとともに枝が跳ね上がる。その様子が面白くて、何度も木の上の雪にちょっかいを出した。
大寺山を越えたら、次の山は扇山(1033m)だ。スタートから5kmは歩いている。赤祖父山あたりまでは行きたいな。
大寺山方面を振り返ってみる。なだらかな山容で、雪を纏った木々が美しい。
10時20分に扇山に到着し、今日の目標である赤祖父山(1030m)へ向かう。気温が上がって雪が重くなり、ラッセルがかなりきつい。しかも、分岐を間違え、道宗道のさらに先へと続く道に足を踏み入れていた。おかしいと気づいてすぐに引き返す。
10時50分に赤祖父山に到着。青空が広がって綺麗である。写真中央より左側のピークが、道宗道のさらに先にある高清水山(1145m)。かなり遠い。ちなみに、さらにその先は、高落葉山(1122m)であり、もう少し行けば、五箇山相倉集落だ。
11時20分に下山開始。青空と雪のコントラストが美しい。
下りは早いが、なんせ長い。ラッセルも飽きてきたが、歩き続けるしかない。
大寺山の一本ブナに寄り道してみる。巨大で立派なブナだ。抱きついて大地のエネルギーを分けてもらった。
散居村をアップで撮ってみる。
14時31分、長い下りが終わり、駐車場まで戻ってきた。展望台からの景色が美しい。
帰りの車内で、立山連峰が綺麗に見えた。僧ヶ岳、毛勝山、大明神山、剱岳、立山、鍬崎山、薬師岳、、、。西日に照らされて明るく輝いていた。
若干風邪気味だったが、山で身体をしっかり動かしたら、すっかり治ったようだ。山はまさに心と体の元気の源である。
ドタバタの日帰り東京出張2
ワークショップでは新しい知見を得ることができ、有意義な時間であったと思う。17時前に終了し、池袋へ向かった。山のお店に寄るためである。
池袋秀山荘では、12/18まで冬山祭(セール)が開催中であり、掘り出し物がないかチェックしておきたかった。
「これは!」というものはなかった。やはり、ザックやアウタージャケットのような高価な買い物は、しっかり品定めしてから買いたいものだ。だが、ここのポイントカード内に1200ポイントあり、失効する前に使っておきたい。そこで、プラティパス(1L)を購入することにした。2Lのプラティパスは持っているが、ちょっと大きすぎるので、手頃な1Lも一つ持っておいて損はないはずだ。
続いて、好日山荘へ向かった。今年の年末は、3泊4日(場合によっては4泊5日)の冬山縦走山行に参加する予定だ。参加者は今のところ7名。私は今回、食事を担当することになっている。日中の行動食以外、すなわち4回の晩ごはんと4回の朝ごはんの献立を考え、食料を準備する必要がある。行きの新幹線の中で、大体の献立は決まった。あとは購入するだけだ。好日山荘では、アルファ米やドライカレー、クリームシチューなどを大量購入した。
年末なので、年越しそばも食べたい。岳食の山菜そばが第一候補だが、好日山荘には置いていなかった。秀山荘にはあったのを確認していたので、もう一度秀山荘に戻り、無事に購入した。
こうして、片手にビジネスバッグ、もう片手に大量の食料を抱えて上野へ向かう。20時18分の新幹線で富山へ帰るのだ。
せわしなく動いた一日であった。もう疲れた。早く家に帰って寝たい。
ドタバタの日帰り東京出張1
今日は、東京への日帰り出張である。午後1時からのワークショップに参加するのだ。朝ごはんを食べて、車で黒部宇奈月温泉駅へ向かう。7時59分発の電車に乗る予定だ。旧8号線は思いの外、朝の通勤ラッシュで渋滞していて、駅に着いたのはなんと7時56分であった。車を慌てて停めて、ダッシュでホームへ駆け上がる。なんとかギリギリ間に合った。
午前中はフリーなのだが、大学の卒業証明書を貰いたかったので、東京に着いたらすぐさまキャンパスへ直行した。7月にも訪れたが、今回は懐かしさに浸る余裕はなかった。
お昼は東京駅近辺で勤務する友人2名と食べる約束をしていた。キャンパスを後にし、大手町へ。友人Rの希望で、OOTEMORIのレストランで食べることにした。
野菜を食べるカレーcampである。
1日分の野菜カレーに手羽元2本をトッピングした。
短い時間ではあったが、久しぶりの再会に話が弾む。出張の度に一緒にご飯を食べられる友人に恵まれてありがたい。
あっという間に時間は過ぎ、友人たちは仕事へ戻っていく。私も、ワークショップの会場へ向かった。
「褒め」の効用を知る
今日は、富山市で開かれた異業種交流セミナーに参加することになっていた。交流セミナーという名前だが、実態は男女のマッチングを応援するイベントである。もちろん、怪しいイベントではない。
第一部は男女別のセミナーで、男性はコミュニケーション術に関して、女性はメイクアップ術に関して講師からありがたい話を聴いた。第二部は大広間でいよいよ男女ご対面。食事しながら会話を楽しむ場となった。
今日のイベントに参加して、学んだことがある。それは「褒め」の効用だ。
第二部の途中、主催者から声がかかり、「回転ずし」というアトラクションを行った。男女がそれぞれ一列に並んで向かい合い、真正面にいる異性と20秒間話しては一人ずれて、また真正面の異性と20秒間話す、という内容だ。主催者から「20秒間お互いを褒めあってください」との指示が飛んだ。
はじめのうちは皆、指示に従い、相手を褒めようとしていたようだが、途中から自己紹介で終わるようになっていた。そんな中、私はバカ正直に次から次へと現れる目の前の女性を見て、服装、髪型、ピアス、ネックレスなど、適当な褒めポイントを見つけては褒め言葉をかけることを続けていた。
ある美人の女性と話す番が来た。いつも通り褒めた。「髪型似合ってますね」と。そうしたら、その女性はとても喜んでいた。「前の人たち全然褒めてくれなかったのに、褒められた。嬉しい!」と。しばらく褒められてなかったようだ。その後のフリータイムで、その女性にまた話しかけてみた。印象に残っていたようで、すんなり話をすることができた。調子に乗った私は、その後も気になった女性にどんどん話かけ、会話を楽しむことができた。
連絡先も5,6人交換でき、繋げられるところまでは繋げてみたいと思っている。全く知らない女性と徐々に距離を縮めるプロセスを味わえる貴重な経験になるはずである。
当たり前の事だが、「女性は褒められると素直に嬉しい」ということを身をもって実感した。今日は、主催者からお互いを褒め合うという指示があったため、自然な感じで褒めることができたが、女性と一緒にいる時も自然に褒めることを心がけていこう。
私の学生時代の友達が言っていた。とにかく女性と話す経験を増やせと。時間はたっぷりある。焦らず、一歩一歩経験値を積み重ねて行けばいい。
二日続けて雪山へ - 僧ヶ岳・駒ヶ岳 -
昨日の毛勝山の雪のコンディションは最高だった。だからこそ山頂まで行けたのだ。今日も昼過ぎまでは晴れの予報が出ていた。この歩きやすい雪で素晴らしい天気、こんなチャンスは滅多にない。ということで、今日も山へ行くことにした。目的の山は僧ヶ岳である。
6時過ぎに僧ヶ岳東又コースの登山口に到着し、支度を整えて6時17分にスタートする。標高1340mの伊折山までは急登だ。歩き始めるとすぐに足取りがやや重いことが分かった。当然だが、昨日の疲れが出ているのだ。後ろを振り返れば、毛勝山。
この登山道は、毛勝山西北尾根と違い、陽がよく当たる。雪は1200mあたりから現れた。今日も雪は硬く、歩きやすい。7時40分に伊折山に到着。
勾配は緩み、気持ちの良い道となる。ツボ足でサクサク進む。
8時21分、標高1600mの成谷山に到着。想像以上に早いペースだ。このペースだとあと1時間もあれば、山頂に着いてしまう。ここに来て身体もよく動くようになり、駒ヶ岳まで足を伸ばしてみようと考える。ともあれ、一旦休憩してワカンジキを装着する。
海側(市街地方面)は晴れているが、山側は雲がかってきた。
サングラス越しに市街地を撮ってみる。ノスタルジックな写真の出来上がり。
槍見の池は完全に氷結していた。乗っても氷が割れる様子は全くなかった。
空気が澄んでいて富山平野がこんなにくっきり見える。奥の低い山の向こうは石川県だ。
昨日登った西北尾根もきれいに見える。緩やかな曲線を描きながら山頂へ続いていることがわかる。その奥の尾根は大明神尾根。右手のピークが大明神山で、一旦下ってから南峰へと突き上げている。
緩やかなアップダウンを繰り返しながら、徐々に標高を稼ぎ、僧ヶ岳頂上が近づいてきた。
魚津市街地もくっきりだ。
9時38分、僧ヶ岳山頂到着だ。宇奈月側から登って来た人の足跡がたくさんあった。
小休止を挟んだ後、無理はせず、駒ヶ岳方面へ向かってみることにした。トレースはない。山頂直下にある垂直の固定ロープを無事に越えられるかが不安であった。
僧ヶ岳からまずは約100mの下り。一箇所だけ小さな難所があった。3mほどの小さなトラバースで、雪面が45度くらいの角度になっていた。滑落すると遥か下まで行ってしまう。さすがに怖いので、トラバースではなく、忠実に尾根をたどった。少し移動する度に、ピッケルを深く刺し、慎重に進んだ。
そこを抜ければ、ずっと歩きやすい道が続いた。尾根の両側には素晴らしい景色が広がっていた。
10時30分、北駒ヶ岳に到着。いよいよ駒ヶ岳が近づいて来た。
そして、最大の難所に突入。まずは急斜面を登ってからのトラバース。幸い、ロープがしっかり出ていたため、掴みながらゆっくり進む。この写真のすぐ後に垂直の固定ロープがある。ピッケルを背中にしまい、両手を使ってロープを掴み、足を一歩ずつ足場に乗せていった。ワカンジキを脱ぐことなく、無事に難所を突破した。
そして、11時。ついに駒ヶ岳山頂に到着である。感無量だ。よく頑張った。
毛勝山の後ろには剱岳の勇姿。
反対側は後立山連峰。
10分ほど滞在して、下山開始。登りでは撮る余裕がなかった固定ロープを撮ってみた。ロープをしっかり掴みさえすれば、問題なく降りることができる。また、下りでは怖いと思ったらバックステップになった。足をしっかり蹴り込むとともに、ピッケルを深く刺せば、安全に降りることができる。
12時、駒と僧の最低鞍部まで戻って来た。あとは100mの登り返しである。鞍部で休憩中。日本海の遥か彼方に山のような地形が見えた。あれはもしや佐渡島? 帰ってから地図をよく見ると、確かに見た方向に佐渡島があった。ここから佐渡島が見えるのは、大発見である。いや、空気がここまで澄んでいた、奇跡の日だったのだ。
誤って偶然撮れた写真。うまく太陽も山々も入って、芸術チックな写真となっていた。
12時30分、僧ヶ岳まで戻って来た。ちょうど、宇奈月側から岳友Sさんが登って来ているらしい。雪に「お疲れ様でした」のメッセージを残しておいた。白山方面の眺めが絶佳である。淡い空の色が郷愁を誘う。
富山湾の形もここまではっきり分かる。
成谷山へと続く登山道が美しい。絵画のような世界である。
雪山の下りは本当に早い。13時25分に成谷山、13時50分に伊折山、14時40分に登山口。伊折山からの下りの急斜面も、ロープに掴まりながら降りることで、自分でもびっくりするくらいのスピードで下ることができた。
最高に充実した2日間だった。興奮と不安で交感神経が興奮しっ放しで、今はそれほど疲れを感じていないが、きっと明日、明後日には猛烈な疲れがどっと押し寄せることだろう。
夕食は、たんぱく質をこれでもかというほど摂取した。豚肉に手羽元、ぶり、かますの刺身、卵、豆腐、納豆である。ぺろりと平らげ、さっさと就寝だ。