自由気ままに 〜山、旅、心〜

山登りの記録や、旅の記録、日常生活の中で感じたことをのほほんと綴るブログ

3回目の称名滝

会社の後輩が富山に来て1ヶ月になる。どこか遊びに連れて行こうと考えていたが、歓迎会の時に連絡先を交換し損ねていたため、誘えなかった。しかし、GWが始まる前日にたまたま新入社員のうち3人と連絡先を交換することができたので、遊びに誘うことにした。私の車は5人乗りである。新入社員全員を一度に乗せることはできない。あの日たまたま会って連絡先を交換できた3人なら問題なく乗る。他の新入社員には申し訳ないが、今回は3人を誘って出かけることにした。

 

問題は行き先である。富山で観光といえば「立山」であろう。でもアルペンルートは高すぎる。そこで、迫力があって無料で行ける称名滝に連れて行くことにした。私にとってはGW期間中3回目の称名滝である(1回目は両親との旅行、2回目は大日岳登山)。称名滝だけではつまらないので、面白いと噂の「まんだら遊苑」にも寄ることにした。

 

3人とも誘いに乗ってくれた。午前9時過ぎに3人をピックアップし、スーパー農道をひた走る。約1時間で「まんだら遊苑」に到着。料金は一人400円のはずだったが、本日はなんと無料で入れる日であった。ラッキー。

 

まずは地界だ。建屋の中からおどろおどろしい雰囲気の音楽が聞こえてくる。中に入ると線香の匂いもするではないか。ここは八熱地獄の世界らしい。

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何が何だかよく分からないまま地獄の雰囲気だけを感じて先に進む。

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建屋から出て、餓鬼の針山、地唸鬼、水窟鬼、水泡鬼、精霊橋と進む。地唸鬼では、発した声が鬼の声となって反響しながら返ってくる。非常にわろた。

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精霊橋の先端からの眺めだけは抜群であった。

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続いては、陽の道である。天界への道ということらしい。「立山登山の道」と「水辺の道」があり、前者を選んで先に進む。訳のわからないオブジェのオンパレードだ。下の写真はこれから実際に行く称名滝のオブジェである。何をどうやったらこのデザインになるのか。多数の穴があいた二本のポールから水がダラダラ出ているだけである。これはひどい。B級感がすごい。

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 そして辿り着いた立山山頂がこれだ。何だこの9本の角は。

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ここからは天界である。撮影禁止のため、写真はないが、天界はなかなかアーティスティックで良かった。言わば「体験できる美術館」だ。楽器を鳴らしてみたり、巨大な球体内で瞑想したり、雲の上を歩いたり。

 

最後は闇の道。いよいよ天界から現実の世界に戻る。現実の世界からはもう天界には戻れない。

 

まんだら遊苑を満喫した後はランチである。称名道路途中のルート・カツラで山菜料理を頂く。各自丼なり蕎麦なりを頼みつつ、山菜の天ぷら盛り合わせ、イワナの唐揚げ、イワナの塩焼きを皆でシェアする。初めて食べる山菜もあったが、非常に美味しかった。会計は4人で6100円。全部出すつもりだったが、後輩たちが一人1000円ずつ出してくれた。ああ、なんて優しい後輩だ。

 

お腹を満たした後はいよいよ称名滝だ。事前に1kmちょっと歩くことは伝えてあった。滝に胸を膨らませる3人。滝が近づくにつれ、風がひんやりしてくる。滝手前の橋を渡り称名滝の全貌が姿を現す。いやあ、この滝は何度見ても立派である。大量の水が勢い落ちて砕け散る様子は何度見ても迫力がある。展望台まで行き、じっくり滝を鑑賞した。

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喜んでもらえたようだ。午後1時半。駐車場に向かって歩き始める。駐車場手前のレストハウスでソフトクリームを食べてから車に乗り込み、帰宅。良い一日となった。休日を一人で過ごすのは精神衛生上良くない。やはり人と関わることだ。後輩の中には山登りに興味を示している子が二人いる。今度は後輩を連れて山に行こう。