自由気ままに 〜山、旅、心〜

山登りの記録や、旅の記録、日常生活の中で感じたことをのほほんと綴るブログ

雪訓に続く岩訓

本日は、登山仲間との岩登り訓練であった。2週間前には雪上訓練を行ったばかりである。訓練内容は基本的に同じで、危険箇所を登る際の支点の取り方と、下る際の懸垂下降である。何度も繰り返して体に覚えこませるのみである。以下は忘備録である。

 

<登り>

1. ハーネスを装着し、備品をハーネスにぶら下げる。シュリンゲは、1本につき2個のカラビナでヌンチャク状にしておく。エイト環、ATC(ルベルソ)は環付きカラビナとセットで下げておく。また、体にも短めのシュリンゲをたすきがけしておけば、備品をぶら下げておくことができる。備品はコンパクトにまとめておく(特にシュリンゲはよくねじって短く)。

2. ザイルパートナー同士、2本のロープで繋ぐ(ダブルエイトノット)。ロープは絡まないように整理する。

3. 支点を2つ作る。雪上なら掘って竹ペグを埋めて作り、太い幹や枝があればシュリンゲを結びつけると良い。支点にデイジーチェーンを利用してセルフビレイを取る。

4. 支点にそれぞれカラビナをかけ、カラビナにシュリンゲを通し、一方をひねって環付きカラビナをかける(すなわち、流動分散を作る)。カラビナは支点にかけた後、180度回転させ、開く側が下向きになるようにしておくこと。流動分散のシュリンゲがなす角度は60度が良いとされている。

5. ビレイヤー(リードクライマーを確保する人)は流動分散の環付きカラビナにインクノットで2本のメインロープを結ぶ。自分の可動域をよく考えてどれくらいの長さにするかを決めること。ビレイヤーはここでセルフビレイを解除してOK。

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6. ビレイヤーは、リードクライマー側のロープをATC(ルベルソ)にセットする。ATCは絶対に落とさない。なお、雪上の場合は、ビレイヤーは登り始めの支点の下でスタンディングアックスビレイ(ピッケルを縦に埋めてその上に立ち、ロープを肩にかける)により確保する。

7. リードクライマーはセルフビレイを外し、登攀を開始する。できるだけすぐに一つ目の支点を作る。一つ目の支点にかけるヌンチャクは下側にカラビナを2つかけておき、それぞれに1本ずつロープを通す(ゼロピン)。

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8. 以降、適度な間隔で支点を作ってはヌンチャクをかけ、2本のロープがクロスしないようにかけていく(必ずしも交互にかける必要はない)。登る際、ロープが股の間に入らないように注意する。リードクライマーは十分な数の備品(ヌンチャク、カラビナ、シュリンゲ等)を携帯しておく必要がある。

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9. ビレイヤーは、状況をよく見ながらロープを送り出す。リードクライマーが墜落した場合は、ATCでロープが流れるのを素早く止める。インクノットで確保しているとはいえ、衝撃で自分も飛ばされる可能性があるため、ビレイヤーは立ち位置等にはよく気をつける必要がある。

10. ロープが終点近くになったら、リードクライマーは安全な場所を見つけて、次のピッチの始点を作り、セルフビレイを取る。次いで流動分散を作ってインクノットで2本のロープを環付きカラビナに結ぶ。

11. セカンドクライマー以下が次にロープを頼りに登る。2本のロープにそれぞれシュリンゲ(太さ6mm程度のダブルフィッシャーマンで結んだ自作のもので良い)を巻きつけ、巻きつけたものをハーネスの前の環につけたカラビナにつけて、尺取り虫の要領で少しずつ登っていく。支点を通過する際は、ロープが通っているカラビナを一旦外し、巻きつけ部を通過させてから再度かける。終点まで来たらセルフビレイを取る。

12. ラストクライマーが登る際には、リードクライマーがATC(ルベルソ)で確保しながら引き上げる。

13. ラストクライマーは支点を全て回収しながら登っていく。ラストクライマーは次のピッチのリードクライマーとなる。

 

<下り(懸垂下降)>

1. 支点にセルフビレイを取る。2つの支点に捨て縄(7mm以上の太さ)を通し、ダブルフィッシャーマンで両端を結んで環にする。

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2. 環にロープを一本だけかけ、そのロープの端をもう一方のロープの端とダブルフィッシャーマンもしくはエイトノット+固結びで結ぶ(上端)。下端は結び目が大きなお団子となるように結ぶ(下端まで降りた際、エイト環がすり抜けないようにするため)。

3. 2本のロープをまとめて、1人は上端側から、もう1人は下端側から整理する。その後、上端側→下端側の順にロープを下に放り投げる。

4. シュリンゲ(太さ6mm程度のダブルフィッシャーマンで結んだ自作のもので良い)で2本のロープにまとめて巻きつけ、ハーネスにつけたカラビナに固定する(バックアップ)。下向きの力がかかると、止まることを確認する。

5. 2本のロープをまとめてエイト環にセットする。エイト環を絶対落とさないように。ロープがエイト環で制動がかかりながらも動くことを確認する。

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6. セルフビレイを外し、下り始める。斜面に対して垂直に立つようにしながら降りる。右手は右腰後ろ、左手はバックアップを握っておく。バックアップから手を外すと止まるはずである。

7. 下まで着いたら、セルフビレイを取り、エイト環、バックアップの順に解除する。

8. 最後の人が降りたら、下端の団子をほどき、ロープを回収する。どちらのロープを引けばよいか、2の時点で覚えておくこと。

 

本日は午前中は暴風と雨のため屋内で練習したが、午後からは人口岩で練習することができた。かなり実践的な訓練になったと思う。