正月山行を終えて... - 忘備録 -
3泊4日の正月山行を終えて、振り返って見ると、多くの学んだことや反省点が見つかるものである。今後のためにまとめておきたい。
1. 長丁場の山行では初日から飛ばしすぎない。
今回は、初日から頑張りすぎて足をつる羽目になったのだ。長い山行の時は、体力をできる限り温存すべきである。
2. 重荷を背負っての歩行は、重心移動をうまく使うことで、足の筋肉への負担を軽減する。
足を踏み出す前に、同じ側の手を出してストックを突いてから、足を踏み出し、体を前傾にして重心を前に移動する。これを延々と繰り返しながら歩く。ペースは落ちるが、足の筋肉への負担はかなり減らすことができる歩き方だ。
3. 急斜面でのラッセルは、一度に上から多くの雪を落とし、しっかり踏んで固めて階段を作る。
ベテラン陣のラッセルを見て学んだことだ。
4. 雪を触る際は素手で触らない。
今回、保湿クリームを何度も手に塗っていたのに、手先が荒れた。ささくれ、ひび割れ、あかぎれ...。これは冷たさで手先の血の巡りが悪くなったためらしい。手先は冷やさず、暖かくしておくべきなのだ。雪は必ず防寒テムレスをして触ること。
5. テント内では荷物を全てザックの中から出し、ザックを空っぽにする。
テント内は狭い。一人分のスペースは約50cm×200cm。快適に寝るためには、ザックは足の下に敷いたり、足を入れたりして使うのが良い。荷物はまとめて袋の中に入れておく。
6. ダウンパンツは不要。ナンガのオーロラはシュラフカバーも不要。
今回、下半身はスポーツタイツ、冬用登山ズボン、カッパの3重履きであった。このまま寝袋に入っても全く寒くなかった。ダウンパンツは持ってきたが、使わなかった。履き替えるだけ余分に時間がかかる。今回の山行で、ダウンパンツはなくても良いことが分かった。
また、寝袋はナンガのオーロラを使用しているが、メーカーによれば、撥水がしっかりしているのでシュラフカバーは不要とのことである。今回、心配で一応シュラフカバーを持ってきたが、全く必要なかった。テントの端で寝ていたが、結露でもシュラフが濡れることはなかった。さすがナンガである。
7. テント内で登山靴を入れておくナイロン袋があると便利。
文字通りである。
8. 懸垂下降が終了したら、速やかに安全な場所まで避難する。
次に降りる人が落石を起こす可能性があるためだ。