雪と紅葉の共演 -細蔵山(1551m)-
今日は、岳友Yさんと細蔵山へトレーニング登山。Yさんは、もともと小川温泉から朝日岳を目指す予定であった。私は、もともと毛勝山を目指す予定であった。だが、このイマイチな天気に、そんなところへ行くのはもったいない。ということで、二人とも各々の予定を諦め、細蔵山へ行くことにしたのである。
朝方まで雨が残るとの予報のため、出発は遅めの10時24分。登山口は馬場島の手前、標識はない。県道から河原へ降りる。
早月川を渡り対岸へ。
1234mピークへ続く標高差700m近い尾根を一気に登る。登山道はジグザグに作られておらず、急斜面を直登する形だ。この辺りの登山道の特徴の一つである(大猫山、僧ヶ岳の東又コースなど)。
昨夜の雨で濡れた紅葉は一際鮮やかであった。
今シーズン見た中で、ベストの紅葉である。
ガスで風景が楽しめない分、足元の紅葉に楽しみを見出す。
急登は容赦なく続く。登る人が少ないためか、登山道の荒廃が進んでいる。藪を漕いで進む場面も多い。
まばらに出てくる真っ赤な紅葉は、疲れを癒してくれる貴重な存在だ。
円状に開いたシダ植物が両側に多数生える不思議な雰囲気のルンゼを進む。
ジブリの世界に出てきそうだ。
そして、巨大な杉の木。おそらく立山杉だろう。
1330mピーク辺りで雪が出現。積雪深は約3〜5cm。
1330mピークから先は、1250m近くまで緩やかに下り、そこから1551mの山頂まで約300mの急登が続く。藪もそれなりに深い。足元が滑るため、枝や固定ロープなど掴めそうなものは、全部掴んでがむしゃらに進んでいく。バテそうになりながらも何とか山頂に到着。時刻は13時5分。約2時間40分かかった計算だ。
急いでコッヘルを持ち出し、塩ラーメンを作る。トッピングはやはり小松菜とトマト。山頂の気温はおそらく約0℃、立ち止まっていると一気に寒くなる。それでも、熱々のラーメンを食べれば、体はポカポカだ。食べたら急いで撤収し、防寒着を着ることなく、13時40分に下山開始。
登りの時よりもガスが濃くなっているようだ。下りでは、耳の霜焼けを防ぐため、帽子にタオルを挟んで両耳に掛かるようにした。それにしても、藪が濃い。濡れた枝でジャージのズボンがびしょ濡れだ。でも猛烈な勢いで下山しているため、寒くはない。
雪と紅葉の共演が見られた。
今日は非常に調子が良い。急斜面でも、太ももの筋肉で踏ん張って、楽にサクサク下りていくことができた。1時間40分ほどで登山口に到着。
ガスで全く視界が効かなかったが、Yさんとずっと話しながら進み、紅葉も楽しんで、適度なトレーニング山行となった。