秋晴れの僧ヶ岳
本日は、僧ヶ岳市民登山の日。今年は参加者16名。例年通り、東又コースのピストンである。標高差は1100mを超えるハードなルートだが、紅葉は実に見事である。
未舗装の悪路を車でひた走り、登山口を6時20分に出発する。
朝日が昇る。木漏れ日が眩しい。
振り向けば、毛勝山が聳えている。
東又コースは伊折山(1370m)までが急登だ。我々バハト隊は最後尾を行く。
8時25分に伊折山到着。ここから勾配は緩む。
今年の紅葉は、いまいちのようだ。既に葉が枯れかかっていた。ベテランSさんの見解では、先週、急激に冷え込んだことによる”霜枯れ”ではないか、とのことだ。
葉脈だけが残った枯れ葉。
幸いに綺麗な紅葉も残っていた。青空のコントラストが美しい。
久しぶりの快晴下での登山となった。
9時37分、成谷山に到着。
僧ヶ岳方面を望む。中央に見えるのが僧ヶ岳頂上、右端は駒ヶ岳。
木々の間から見えるのは後立山連峰の鹿島槍ヶ岳(2889m)。
後ろには毛勝山(2415m)。手前の稜線が西北尾根。右からの尾根は大明神尾根。3月にここを経由して毛勝山にアタックしたのだ。大明神山から一旦下り、毛勝山南峰へ突き上げる稜線が、はっきりと確認できる。違う山から、以前に登った山を眺めるのも感慨深いものである。
富山平野を望む。富山市では、海からかなり離れた場所でも平野が広がっていることが分かる。
成谷山から僧ヶ岳までは眺めが良く、空中散歩を楽しめる。
僧ヶ岳が近づいてきた。
駒ヶ岳へと続く稜線、そして遥か遠方に後立山連峰がはっきりと見える。
前僧ヶ岳へ続く尾根。上部では紅葉し、下部では紅葉はまだ進んでいない。
富山平野を望遠する。北陸新幹線がきれいなS字カーブを描いている。
こちらは仏ヶ平方面の眺め。
11時に山頂到着である。多くの登山客で賑わっていた。
塩ラーメンに、小松菜とトマトのトッピング。良い出汁が出て美味であった。
11時40分に下山を開始。稜線上はカンカン照りで暑い。サングラス越しに撮影するとノスタルジックな雰囲気となる。
槍見の池。鹿島槍ヶ岳を望めるため、この名が付いている。
稜線が幾重にも重なり合い、美しい。
遅咲きのリンドウがぽつり。
伊折山からは急な下りとなるため、慎重に下りなければならない。と言ったものの、私は何でもない場所で転び、思いっきり尻餅をついてしまった。こういうことが起こるから山は怖い。
14時30分、無事下山。
16名中、2名が途中で下山となったが、皆、爽やかな秋晴れのもと、充実した登山になったのではないだろうか。