超絶スリリングな低山 - 権現岳・鉾ヶ岳 -
今年は本当に天気に恵まれない。この3連休もぐずついた天気となった。当初、今日は境川上流の寺谷を遡行する沢登りの予定であったが、昨日の大雨の影響で水量が多く、気温も低いため、断念した。そこで、急遽計画を変更し、糸魚川まで足を伸ばして、権現岳〜鉾ヶ岳を縦走する一般山行を決行することにした。
朝5時に出発する。朝日ICで高速に乗り、能生ICで降りて県道246号線を行く。私の車を鉾ヶ岳登山口にデポし、もう一台の仲間の車で権現岳登山口に向かう。途中、権現岳の山容を見ることができた。荒々しく、険しい山である。
7時8分、車から歩き出す。標高は約390m。まもなく登山口があり、登山計画書を記入する。7時15分、登山開始だ。
スタートからなかなかの急登で高度を上げていく。7時38分、「ここで一休み」と書かれた標識に到着。向かいに白滝が綺麗に見えている。
能生川沿いの集落も確認できる。
登山道は勾配を増していき、固定ロープの連続するスリリングな登りとなる。
手がかり、足がかりはしっかりしており、一歩一歩着実に登っていく。
8時15分、胎内洞を通過し、小休止。胎内洞は、複数の巨岩の隙間を進んでいく、アドベンチャー要素満載のポイントだ。
胎内洞から先も気が抜けない急登が続く。ロープはできるだけ使わず、自然にある岩や枝のみで登ることを心がけてみた。
濡れた岩は滑りやすく、危険である。
白滝がずいぶん低くなった。
日本海がうっすら見える。
はさみ岩などの小さな難所を無事に越え、8時40分、白山権現まで来た。絶景だ。
山頂まで最後の一踏ん張りである。
9時1分に権現岳山頂(1104m)に到着。ガスがかかってしまい、視界は良くない。
山頂にある、山の方角と標高を示した案内板。間違いだらけである。杓子岳の標高が3812mとなっている。富士山より高いではないか。
これから向かう鉾ヶ岳方面は、ガスの中。仙界のようだ。
権現岳山頂で20分ほど休憩し、先へ進む。いやらしいヤセ尾根が続く。
1289mピークのトッケ峰直下。ほぼ垂直の岩場を行く。
この山域は険しい箇所がとにかく多い。
トッケ峰から鉾ヶ岳までは、約100m下ってからの登り返し。樹林帯の切れ目から上越方面が望めた。
10時51分、鉾ヶ岳山頂(1316m)に到着だ。
山頂にはトタン板で造られた避難小屋があるが、中は鳥の糞にまみれていた。
11時20分に下山開始。緩やかな部分では軽快に下りていくが、突然目の前に現れたドームは金冠山(1140m)。
金冠山からは、崖のように切れ落ちた尾根を下りる。ロープを持って一歩一歩下りる。左右に振られないよう注意だ。
スリリング極まりない。
標高はまだ1000mほどあろうか。
核心部が終わると比較的穏やかな道となる。所々いやらしいので、慎重に行く。
13時8分。鉾ヶ岳登山口に到着。お疲れ様でした。
本日の行程だ。
車で権現岳登山口まで向かってもう一台の車を回収し、権現荘で温泉に浸かった。
天気はイマイチであったが、スリリングな登山を存分に堪能できた。