おわら風の盆

毎年9月1日〜3日にかけて、富山市八尾町で行われる「おわら風の盆」。期間中20万人以上の観光客が訪れるのだとか。せっかく富山にいるのだから、見に行っておきたい。

剱岳から下山し、車を八尾へ走らせ、八尾スポーツアリーナに車を停める。ここから会場までシャトルバスが出ているのだが、お腹ペコペコである。まずは腹ごしらえに、８番ラーメン八尾店に向かった。筋肉痛のため、速く歩けない。８番ラーメンでは、野菜ラーメンと餃子のセットを平らげた。

そのままふらふら会場の方へ向かう。たくさんの灯篭が設置されており、夜は幻想的な雰囲気になるであろう。

夕暮れ前の淡い太陽の光が郷愁を誘う。

疲労を少しでも癒そうと、銭湯（福島の湯）に入ることにした。昭和の雰囲気が色濃く残る昔ながらの銭湯であった。こういう場所に来ると懐かしい気持ちになる。

リフレッシュした後、人の流れに沿って会場の方へ歩いていく。陽も落ちて涼しくなってきた川沿いをゆっくり散歩する。

スリに気を付けるよう、女性警官が呼びかけていた。富山県警のシンボルマスコット「立山くん」もいる。

ここは坂のまちだ。立派な石垣が造られている。

坂を登りきると昔ながらの街並みが残る地域となる。

このあたりは西町。ここでも雰囲気は十分良いが、さらに西側の諏訪町へ向かう。

諏訪町本通りは、両側に灯篭が置かれ、昔ながらの街並みと相まって、情緒が素晴らしい。

午後7時。もうすぐ踊りが始まる。空いている場所を見つけて座った。しばし横になって仮眠を取った。

踊り子たちがだんだん近づいてくる。先行して諸注意や観覧後の移動について説明が入った。フラッシュ撮影は禁止、シャッター音もNGなのだとか。

もうすぐだ。越中おわら節の音色も少しずつ聞こえてくる。

徳島の阿波踊りとは雰囲気が全然違う。こちらは、優美な印象である。

越中おわら節の旋律に乗せて、踊り子たちが舞う。

越中おわら節の伴奏には三味線、胡弓、太鼓が使われている。どことなく哀しい調べだ。

優雅な女踊りに対し、男踊りは勇壮である。

こうして諏訪町での町流しを見終え、東の方へ戻り、さらに夜の八尾を散策した。

先ほどの坂（禅寺坂）はさらに幻想的な雰囲気に。

ひと昔前にタイムスリップしたような、この街並みが好きだ。八尾町をもっと訪れてみたいと思う。

小さな路地に入ってみる。

八幡社でも踊りが披露されているようだ。

そして聞名寺でも。

越中八尾。富山に来てから初めて訪れたが、昔ながらの情緒溢れる素晴らしい街であった。富山でまた一つお気に入りの場所が増えた。また来たい。