みちのくへ
一昨日から今日まで、福島県は白河市に出張であった。うちでは保有していない設備を保有している某会社の工場で製品の試作を実施してもらうのだ。うちからは3名(上司、先輩、私)で立会うことになった。
富山から白河へは、北陸新幹線、東北新幹線を乗り継いで、約3時間で行くことができる。北陸新幹線ができて、かなり便利になったものである。
14日は朝から試作が始まるため、急遽13日の夕方に移動することになった。ところが、なぜかどのホテルもほぼ満室状態。直接電話をかけるも、どこも「すみません」との返事。「じゃらん」で検索すると一軒だけ一部屋(ダブルルーム)空いていた。上司はもう部屋を押さえていたので、ここを先輩(男)と二人で泊まることになった。この話は、既に部署内で広まっている。
ホテルでチェックインを済ませたら、晩飯である。カジュアルレストラン「まるよし 本店」だ。とにかくメニューが豊富で低価格なのが売りらしい。美味しい料理を食べながら、将来のこと、お金のこと、社内の色んな人の話など、普段話さないことをたくさん話した。
先輩と二人ダブルベッドだったが、よく寝れた。翌朝は、先方の車で工場に向かう。簡単に打ち合わせをし、現場の様子を見たらお昼ごはんである。先方が連れていってくれたのは「とら食堂」。白河ラーメンのお店である。田んぼの真ん中にぽつんとあるレストランだが、ものすごい人気のお店のようだ。スタンダードなワンタン麺を頂いた。同じ醤油系でも富山ブラックとは異なるあっさりとしたラーメンであった。
1日目は大きなトラブルもなく無事に終了。夜は先方の接待で焼肉居酒屋「焼喜亭」へ。4人ともお腹いっぱい食べた。
本日の宿は早くから予約していたためか、広い部屋へグレードアップされていた。ダブルベッドを独り占めだ。
試作2日目。先輩は午前中までには終わって、午後には帰れることを期待していたようだが、小さなトラブルが続発し、午前中は打ち切りとなった。お昼は蕎麦を頂く。
午後から気を取り直して再度試作し、何とか15時前に一通りの加工を終えることができた。帰りの新幹線で、これまでで一番美しい虹を見た。完全な2重アーチ。刹那ではあったが、きっと良いことが起こる前兆であると信じている。
今回の出張は、得るものがたくさんあった。百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、先方がどのような設備を使ってどのように製造しているかは、実際に見ないと分からないものである。実際に見たからこそ、「このやり方は製品にダメージを与えるから改めた方が良い」といった指摘ができる。また、メールや電話でのやり取りは限界がある。実際に会って図を描きながら、設備を見ながら説明するとすんなり理解してもらえる。
上にアップロードした写真を見ると、旅行に行っているようにしか見えないが、実に有意義な2日間であった。