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自由気ままに 〜山、旅、心〜

山登りの記録や、旅の記録、日常生活の中で感じたことをのほほんと綴るブログ

さらに続く岩登り訓練(雑穀谷)

今週の火曜日にベテランSさんから電話があり、土曜日空いてるのなら岩登りに行こうとのお誘いがあった。新人Hさんにも声をかけたが、先日のマラソンで足が痛いから来れないとのことで、結局Sさんと私の二人になった。またまた、マンツーマンでの岩登りの特訓である。ありがたや。

 

本日の目的地は雑穀谷だ。3週連続で岩登りしていることになる。行きの車の中で来週は錫杖岳に行かないかとSさんが言う。これまでの特訓成果を本物の岩場にぶつけるのだ。私も岩登りの楽しさに目覚めつつあり、ぜひとも行きたいと思っている。

 

到着後、まずは一番簡単な左の岩場(Aフェース)で練習だ。幸い先客はいない。4つのコースがあり、左に行くほど難易度が高い。これまでの訓練で、始点の作り方やザイルワークなどの「システム」は、もうほとんど習得している(はずだ)。そこで今日は、岩を登る技術を磨くために、リードクライマーとして登る練習を行った。先週買ったクライミングシューズを初めて使用する。さすがはクライミングシューズ。小さな出っ張りにも足をかけられる。右2つのルートは難なくクリアできた。

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難易度の高い左側のコースにも挑戦する。基本は3点支持で、状況をよく確認しながら次に手をどこにかけるか、足をどこに乗せるかを決めながら慎重に登っていく。難しいところを避けるのが基本だが、手がかりや足がかりがあまりない所では、力技で登ることも必要になる。力技で登る瞬間が最も怖い。左側のコースの頂上直下では、手や足をかけられる出っ張りがほとんどない。左や右に振って無事に登ることができた。懸垂下降はもう問題ない。ルベルソだけですんなり降りれるレベルまで成長した。

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時間は11時前であるが、4ピッチみっちり練習することができた。次のお客さんが来たため、この岩場を離れ、右側にある、より長い岩場(Cフェース)に挑戦する。それより先に進めなそうな箇所が一箇所あったが、うまく回避しつつ手がかりを見つけてよじ登る。時間はかかったものの、なんとか登り切った。木の根元付近にシュリンゲを回して、始点を作る。シュリンゲの長さの調整などで、少し手こずったものの、しっかりした始点を作ることができた。うまく立ち位置を見つけ、セカンドSさんを確保する準備を整える。

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下を見るとかなり高い場所であることが分かる。スリル満点だ。上まで登ってきたSさんは、「初心者なのに良く登って来れましたね」「始点の取り方もうまいね」と褒めてくれて、嬉しかった。股関節が柔らかく、バランス感覚が良いと言ってくれた。

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懸垂下降で降りるSさんを上から撮ってみた。2本の一直線に伸びるロープで降りる姿は格好良い。この岩場は上り下りで50分かかった。

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12時になり、昼食を摂る。お湯を沸かしてカップ麺を食べる。チリトマトヌードルだ。久しぶりに食べるカップ麺は美味しかった。

 

少し休んで12時45分から練習を再開する。最後は、マルチピッチの岩場だ。第1ピッチは私がトップを行く。午前中の疲労が溜まってきたのと、きついクライミングシューズで足が痛いのとで、調子が悪くなってきたが、なんとか第1ピッチを登り切る。次はSさんがトップだ。トップセカンドの交代は大した作業はない。ロープの整理整頓ぐらいだろうか。ルベルソに通したメインロープもそのままで良い。ロープの流れ(引き上げるか繰り出すか)だけが違う。Sさんが頂上まで登り、笛で合図する。本日初めてのセカンドだ。ヌンチャクを回収しながら登る。頂上直下に、本日最難関箇所が待ち構えていて、手こずる。最後は、岩の隙間に指を入れてよじ登った。何とか最高地点に到達することができた。

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このルートには凹部があり、ロープが引っかかるため、下りは3ピッチで下る。14時40分。無事に降りてくることができた。

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荷物をまとめ、15時に雑穀谷を後にする。今日は登り7ピッチ、下り8ピッチ練習できた。難しい箇所もあったものの、何とかクリアできて充足感に満たされていた。ビギナーズラックに慢心しないように、気を引き締めて次週の錫杖岳に臨みたい。

 

本日のメモ

・始点を作るなどの作業は、必ずデイジーチェーンでセルフビレイを取ってから行うこと。セルフビレイを忘れて、作業中に墜落死する事故が多い。始点の環付きカラビナへのインクノットによるセルフビレイが終わって初めてデイジーチェーンのセルフビレイを解除して良い。

・ヌンチャクのカラビナにメインロープをかける際の向きに注意する。自分へと伸びるロープが外側に来るようにすること。自分へと伸びるロープが内側(カラビナと岩の間)に来るとロープの流れが悪くなる。

・懸垂下降で、ロープが岩角にひっかかることが不可避の場合がある。その際は、降りる際に左右に振れないようにすること。テンションが掛かった状態のロープが岩肌で擦れるとあっという間に切れることがある。メインロープが切れたら死を意味する。

・セカンドを確保する際、常にロープをピンと張るイメージで。逆にトップを確保する際は、ロープを少したるませるイメージで(絶対にピンとなるように引っ張ってはいけない←トップが墜落する原因となる)。どちらの場合も、ロープから伝わってくる情報で相手の状況を読みながら、ロープを引っ張ったり、繰り出したりする。