自由気ままに 〜山、旅、心〜

山登りの記録や、旅の記録、日常生活の中で感じたことをのほほんと綴るブログ

岩登り訓練

今宵は満月であるが、昨夜の月も十分に丸く、明るく輝いていた。満月の夜は人間の脳活動が異常になるとの話を聞いたことがあるが、本当か。脳の異常活動のせいかは知らないが、昨夜は「満月の下で寝るのっていいな」とふと思い立ち、ベランダで寝ることにした。

 

ルーシートを敷き、その上にテント内で寝る際に使用するマットを敷く。枕と布団は部屋から持ち出す。物干し竿に届いた蚊帳をかけ、四隅を広げたが、うまく張れなかった。ともあれ、寝てみる。外気はひんやりしている。アイマスクをつけて寝た。途中何度か目が覚めたようだ。やはり睡眠環境が変わるとなかなか順応しないものだ。午前3時すぎに結局部屋に戻って寝た。睡眠不足だ。これを自業自得と言う。しばらくは部屋で大人しく寝よう。

 

今日はベテランSさんと岩登りの練習である。片貝川の上流にある岩場だ。岩場の付近は雑草がひどい。鎌で草刈りすることから始める。鎌を使った事はほとんどなく、手や足を傷つけないようにゆっくり刈る。そのうち、鎌を振り回して雑草を猛スピードで刈る技を身につけた。ある意味ストレス解消になった。

 

お次は岩に生えた苔等の除去だ。後ろ側の斜面を登り、懸垂下降で降りながら金属製のブラシで苔をこすって落とす。Sさんと自分でロープを並行に2本垂らして作業する。バックアップの作り方も、エイト環へのメインロープの掛け方もバッチリだ。

 

苔の除去が終わったら、いよいよ登攀練習だ。今日はひたすらセカンドの練習だ。ATC(ルベルソ)を使ったトップの確保の仕方や、ヌンチャク等を回収しながら登っていく練習を行った。基本的な流れは、前回の訓練と一緒だ。だが、慣れが足りず時間がかかる。1ピッチ登って降りるだけで1時間近くかかっていた。2ピッチ練習してお昼とする。

 

午後はトップロープで登る練習をした。並行に掛けた2本のロープを使う。Sさんは自分よりも重いため、ATCを体につけていると、万一Sさんが墜落した際に、ロープはロックされても、衝撃で自分が飛ばされる可能性があったことから、ATCを始点に掛けた。トップロープでは登りの練習が集中的にできる。頂上まで行ったら、ビレイヤーにロープを繰り出してもらうことですぐに懸垂下降の要領で降りて再度登れるためだ。違うルートで登りながら岩登りの感覚を身につけていくことができた。あぶみを使用する人工登攀も練習した。

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本日はマンツーマンであったため、非常に効率良く色々な技術を学ぶことができた。少なくとも基本的なロープの結び方をテキパキ行い、セカンドとしてトップを確保する技術や用具を回収しながら登る技術を身につければ、少なくともお荷物にはならない。さらに慣れてロープワークを身につけていきたい。

 

メモ

・ダブルフィッシャーマン(ロープの端と端を接続する結び方)をしっかり結べるようにする。

・クライミングシューズと、ハーケン等を打ち込む際に使用するハンマーを購入する。