読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自由気ままに 〜山、旅、心〜

山登りの記録や、旅の記録、日常生活の中で感じたことをのほほんと綴るブログ

残雪の大日岳 -2日目-

山行記録

午前4時に起床。外はまだ暗い。風は収まりつつあるものの、雨が少し降っている。電波が届くので携帯で天気予報を確認すると、午前8時〜9時までは雨、それからは晴れるようだ。寒冷前線も夜中に通過していたらしい。計算上、本日の午後に寒冷前線が通過するとの結論だった昨日の天気図は何だったんだ?

 

ともあれ、お湯を沸かしてラーメンを茹でる。味噌ラーメンだ。よく寝れなかったせいで、あまり食欲がなかったが、いざ食べ始めると空腹感を感じ、もりもり食べた。食べ終わっても雨が降っているため、外に出る気になれない。時折、非常に強い雨が降る。とりあえずはテント内で待機だ。横になって、もう一眠りした。午前8時。雨が上がった。青空も見える。行動開始だ。テント内に不要なものを残し、ザックを軽くする。アイゼンも装着する。嵐が過ぎ去った後の穏やかな陽気だ。大日岳山頂を目指し、緩やかな斜面を歩いていく。

f:id:chocomountain:20160508170850j:plain

 

歩くにつれて徐々に勾配がきつくなる。谷が二筋あるが、右側の谷を詰めると大日小屋、左側の谷を詰めると山頂である。登りは左側の谷筋を詰めるバリエーションルートを選んだ。雪は適度に柔らかく、アイゼンの爪がしっかり食い込んで歩きやすい。雪崩も起きなさそうな雰囲気だ。急にガスに巻かれ、視界が効かなくなる。下を振り返るとかなりの急斜面になっている。

f:id:chocomountain:20160508171831j:plain

 

しばらくするとガスが晴れた。振り返ると絶景が広がっていた。

f:id:chocomountain:20160508172045j:plain

 

山頂に近づくにつれ、勾配はさらに急になる。40°近くあるのではなかろうか。

f:id:chocomountain:20160508172245j:plain

 

午前10時半すぎ、標高2501mの大日岳山頂に到達した。我々が登ってきた斜面の反対側には巨大な雪庇ができていた。大日岳や奥大日岳の雪庇は日本最大級であり、過去に上に乗ったことが原因で死亡事故も起きている。できるだけ手前側を歩く。下の写真の右側が巨大な雪庇になっている。

f:id:chocomountain:20160508172742j:plain

 

山頂からは富山平野はもちろん、毛勝山、剱岳北アルプス方面の山々など360°の眺望が効く。

f:id:chocomountain:20160508172949j:plain

 

 頂上では風が強く、体感温度はおそらく零下であった。山頂を後にし、大日小屋へ降りていく。雪庇に巨大な割れ目が走っており、今にも左側の雪が落ちそうだ。

f:id:chocomountain:20160508173145j:plain

 

小屋手前で右に折れ、再び谷筋を降りていく。それにしても雪山の下りは楽である。重力に任せて足を進ませればどんどん降りれる。急斜面ではあったが、アイゼンの爪がしっかり食い込んでくれるという安心感があったため、へっぴり腰になることなく重心を前にし、斜面に乗り込んでいく要領でスカスカ降りることができた。斜度が緩くなってくると今度は斜面に座って滑ってみた。思いの外スピードが出て危なかった。

f:id:chocomountain:20160508173622j:plain

 

 午後12時。テントまで戻ってきた。テントを撤収し、大日平山荘のテーブルでランチをとる。テントは私が一つ担ぐことになっていたが、パッキングにも慣れてきたようで、素早くザックにしまいこむことができた。午後1時前に出発。昨日付けたペナントを回収しながら降りてゆく。昨晩の嵐のせいで、雪は大幅に溶けたようだ。ペナントの位置が高く感じるのだ。途中マンサクの花が咲いていた。

f:id:chocomountain:20160508174047j:plain

 

大日平を抜け、いやらしい残雪ゾーンを慎重に進む。きれいなピンク色の花が咲いていた。牛ノ首から下はかなりの急斜面である。昨晩の嵐で小規模な土砂崩れが発生しており、登山道が一部流されていた。しかも登山道上には小さな岩がゴロゴロしており、落石を起こさぬように、慎重に進む。

f:id:chocomountain:20160508174053j:plain

 

午後2時40分。登山口まで戻ってきた。称名滝への観光客が多い。観光客からの視線を感じながら車まで戻る。程よい疲労感だ。気持ちの良い山行となった。