自由気ままに 〜山、旅、心〜

山登りの記録や、旅の記録、日常生活の中で感じたことをのほほんと綴るブログ

能登半島の旅 -前半-

寒かったからなのか、テント内での睡眠に慣れないからなのか、非常に目覚めが悪い朝であった。でも、気にしない。

 

朝ごはんの支度にとりかかる。朝はラーメンだ。即席麺に卵や野菜をトッピングする。小松菜とトマトが入ると一気に中国らしい味となる。寒い朝に温かいラーメンをすすって元気を出す。

f:id:chocomountain:20160506233044j:plain

 

テントを丁寧に撤収し、荷物を車に詰め込む。整理しないと入りきらないほどの荷物だ。キャンプ場を後にし、能登半島の旅が始まる。今日は能登半島の東側をくるっと回って珠洲まで行き、最北端の町「狼煙」を通ってから輪島で幕営する予定だ。

 

高岡北ICから能越自動車道に入り、まずは七尾を目指す。無料なのがありがたい。七尾は通過する予定だったが、和倉温泉の案内が見えたので、せっかくなので立ち寄ることにする。かの有名な「加賀屋」も一目見ておきたかった。車を停め、辺りを散策してみる。古き良き温泉街であった。夜はますます雰囲気が出るであろう。加賀屋にもいつか泊まりに来てみたい。盆か正月かということになるだろうか。

f:id:chocomountain:20160506233804j:plain

 

和倉温泉を後にし、能登島を経由して穴水町に入る。ここでの目的は能登ワインだ。私はだいたいお酒は、ビール、日本酒、ワインしか飲まない。能登ワインは前から気になっていた。お店に入るとワインが試飲できる。白ワイン、赤ワイン、ロゼワイン、どれも美味しかったが、今まであまり飲んだことがなく、フルーティーな味わいのロゼワインを気に入って購入した。これから夜の楽しみが一つ増えた。

f:id:chocomountain:20160506234114j:plain

 

お次の目的地は能登町の九十九(つくも)湾である。だが、遊覧船は運行しておらず、時間に余裕もなかったため、パスして珠洲市へ向かうことにした。そろそろお昼の時間も近づいていたので、珠洲市の美味しそうなレストランを探す。「レストラン浜中」がヒットした。そこに向かう道中、見附島に寄り道する。ここの浜辺は「えんむすび〜ち」と呼ばれるのだとか。

f:id:chocomountain:20160506235129j:plain

 

レストラン浜中では、一番豪華な「浜中定食」を頼んだ。運ばれてきた料理の量に唖然とする。いしる鍋、刺身、焼き魚、酢の物(蟹味噌)などなど。どれも新鮮で口いっぱいに旨味が広がる。それにしてもLINEの写真編集機能は大したものだ。料理を非常に美味しく見せてくれる。

f:id:chocomountain:20160506235424j:plain

 

お腹いっぱい食べた後は、ランプの宿がある金剛崎に向かう。ランプの宿もいつかは泊まってみたい宿の一つだ。リサーチが足りず、到着してから青の洞窟の存在を知った。入るには展望台と合わせて一人1500円もかかる。一瞬躊躇したが、せっかく来たのだから、入ってみることにした。展望台からの景色は圧巻だ。荒々しい海と険しい地形。海のすぐ近くにはランプの宿。夜になったらどんな灯りがともることやら。

f:id:chocomountain:20160507000121j:plain

 

金剛崎の先端まで行ってから青の洞窟に入る。しかし、今日はあいにくの天気で全く青に見えない。大したことのない洞窟だ。これで1500円とは少し損した気分である。なんでもここは「聖域の岬」と呼ばれ、日本三大パワースポットの一つとされている。大地の気流と海流が波状的に集結する波動の融合地とのことだ。ここのパワーをもらったと思い込んで、聖域の岬を後にした。

f:id:chocomountain:20160507000408j:plain

 

いよいよ能登半島最先端に足を踏み入れる。道の駅「狼煙」に車を停め、歩いて禄剛埼に向かう。立派な灯台が一つ。また、東京、上海、釜山、ウラジオストックまでの距離が書いてある看板があった。東京までは302km、上海までは1598kmであるという。ロマンあふれる場所だ。

f:id:chocomountain:20160507084908j:plain

 

さて、残るは白米千枚田だ。時刻は午後4時を回っており、夜から雨になる予報もあって急がねばならない。白米千枚田のすぐそばは道の駅になっており、そこから棚田を一望できる。美しい棚田だが、一枚一枚が小さすぎて細かい印象があった。夕日に照らされたり、ライトアップされたりしたらもっと美しいだろうな。

f:id:chocomountain:20160507085323j:plain

 

棚田を後にし、キャンプ場に向かう。その前にお風呂に入っておきたい。途中に輪島温泉郷「ねぶた温泉」があったのでそこに寄ることにした。アルカリ性のお湯でぬるぬるした感じが良い。四国の「松尾川温泉」にはかなわないが、良い温泉であったと思う。

 

本日は「袖ヶ浜キャンプ場」にテントを張る。着いた時には薄暗くなっており、急いで作業する。さすがに2回目ということもあり、テキパキ作業できた。風がやや強く、しっかりペグダウンする。また、地面に敷くブルーシートはテントからはみ出した部分をしっかり折り込んで、雨水がブルーシート上に溜まらないようにした。

 

テントを張った後は買い出しだ。午後8時前だが、街を走っても営業しているスーパーを見つけられない。中心部らしいところに出て、やっとスーパー「ファミィ」を見つけた。今夜も鍋である。

 

食材を買ってキャンプ場に戻り、調理を開始。食べ始めたあたりから、雨がぱらつき始めた。テーブルにパラソルをセットしておいたおかげで、これくらいの雨はしのげる。雨脚が強くならない内に急いで食べて後片付けする。雨が強くなってきたのでテントに入る。

 

雨で気づいたのだが、前室が素晴らしく便利だ。荷物を濡らさずに保管できるし、一旦前室に入ってからテントに入るので、テント内が濡れる心配がない。テント内では雨がフライシートに打ちつける音が響く。波音がかき消されてしまうくらいだ。昨夜はあまりよく眠れず、今日は一日眠かった。今宵は雨と波の音が良いBGMとなってよく眠れるかな。