自由気ままに 〜山、旅、心〜

山登りの記録や、旅の記録、日常生活の中で感じたことをのほほんと綴るブログ

小さな悟り

最近、心を悩ませていることが2つある。

 

一つは、体に何か症状があると、すぐに悪い病気を疑ってしまう考え方の癖だ。いわゆるプチ心気症である。

 

今年は心配事が多い。まず、2月にスキーで転んで、左膝がポキっと鳴ってから左膝にしばらく違和感を抱えていた。靭帯や半月板を損傷したのではないかという不安が心の片隅に存在していた。だが、整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらい、膝を色々動かして調べてもらって「異常なし」と分かれば、徐々に違和感は感じなくなった。全くの考えすぎであった。

 

次に、左乳首の痒みである。3月半ばから時々左乳首が痒いときがある。インターネットで調べると色々悩ましい情報が出てくる。読んでいるうちにますます不安になる。そこで、お医者さんに質問できる信頼できそうなサイトを見つけ、質問してみた。帰ってきた答えは「全く問題ない」。今でも痒みは時々あるが、もう気にしない。

 

さらに、右足指の痛みである。2月末にお風呂でプラスチックの椅子に足指をぶつけてから、指を特定の方向に曲げた時だけ痛みが出る。心配になり、これも整形外科で診てもらった。骨には異常ないが、「モートン神経腫」気味かもしれないとのこと。ともあれ、それほど深刻ではなさそうだと分かり、胸をなでおろす。

 

そして今、気にかかっているのは首筋のリンパである。ふとした時に首を手で触っていたら、コリッとしたものに触れた。リンパだと直感しながらも、リンパって外から触れられるものなのかと気になりだし、親に訊いてみると親は首を触ってもリンパのようなものはないと言う。ますます不安になる。もしや悪性リンパ腫?これも近い内にお医者さんに診てもらおう。

 

不安になる理由は「その対象について理解が不足しているから」とは精神科医の言葉。だとすれば、しっかり理解すれば不安は解消される。病気の不安なら解決策はただ一つ、それは病院で診てもらうこと。医者に分からないことを訊き、問題ないと診断されれば不安は瞬く間に解消する。不確実なネットの情報に惑わされず、医者に診てもらうのが一番である。

 

自分は症状から悪い連想をしがちである。これは仕方ないことだとして、そのような自分とどう付き合うかが大事である。これからは、気になる症状があったら、まずはできるだけ何も考えずしばらく様子を見て、医者にしっかり診てもらうことで解決しよう。

 

 

もう一つは、八つ当たりしてくる人の存在である。その人は会社にいる。何気ないことで勝手にイライラしだし、同期に八つ当たりしてくる。そのくせ先輩にはペコペコして気に入られようとする。全くどうしようもない人である。

 

これまでは、八つ当たりされると、自分の気持ちも悪くなっていた。その人に対する怒りが込み上げてきて、頭に血がのぼる。もうかれこれ半年だ。だが、今日ふとした瞬間に可笑しいと思えてきた。その人がイライラしている姿が可笑しいのである。他人が心穏やかに過ごしているのに、その人だけイライラして本当馬鹿なんじゃないの。そう思っただけでふと心が軽くなった。

 

その人が今まで自分にしてきたことを告発しようと思ったりもしたが、自分の中で解決できた方が良い。すなわち、「気にする」のではなく「気にならない」ようにする、ということである。今度八つ当たりしてきたら、あっさりと受け流し、心の底からその人のことを可笑しいと笑い飛ばしたい。

 

ものは考えよう。一日をより良い気分で過ごすための知恵は生きていく上での素晴らしい武器となる。自分もまだまだである。どんどん悟りを開いて行きたい。