自由気ままに 〜山、旅、心〜

山登りの記録や、旅の記録、日常生活の中で感じたことをのほほんと綴るブログ

南保富士経由で黒菱山へ

ブログを書くことを習慣にしたいと思いながら、半年が過ぎてしまった。25歳の誕生日を迎えたし、今度こそ習慣にしようと思っている。最初は、毎日更新はできないかもしれないが、まずは週末だけでもブログを書きたい。日常のこと、心の中で考えたこと、何でも気軽に綴ってみようと思う。5年後、10年後に見返した時、得られるものがきっとあるであろう。

 

富山に来てから、すっかり山登りにハマっている。富山は山好きの人にとっては天国なのである。去年の秋までは、冬山怖いと思っていたのに、今は冬山に1人で行くこともあるほど冬山の魅力に取り付かれている。やはり、山仲間の影響は大きい。

 

さて、本日は黒菱山に行ってきた。昨夜は、会社の飲み会で深夜3時近くまで飲んでいた。それでも、新雪が降ったであろう山に行きたくて、本日の山行を実行した。コースは、南保富士から黒菱山のピストンだ。ここは、山仲間から景色も素晴らしく、危険箇所もないと聞いていた。

 

スタート地点である三峯(みつぼ)グリーンランドの大駐車場に着いた時、既に時刻は午前10時半を過ぎていた。急いで準備し、10時50分に歩き始める。しかし、いきなり道に迷ってしまった。スマホ(YAMAP)で地図を確認し、正しい道に入る。11時10分、南保富士の登山口の標識が現れた。

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急ぐ気持ちを抑えられず、かなりのハイペースで歩いた。花粉症なもので、杉林はつらい。マスクをつけていたが、呼吸は苦しいし、眼鏡も曇って不便だ。しばらくすると杉林を抜け、日本海と富山平野が木々の間から見えてきた。綺麗である。途中からは雪が結構残っていたが、踏み跡がしっかりあり、つぼ足でどんどん標高を稼ぐ。11時45分、南保富士の頂上に到達した。こんなに楽に登れて、景色は素晴らしい。なかなか良い山である。

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頂上にはおじさんが一人。軽く挨拶を済ませ、先に向かう。この先は、一旦下った後、二王山というピークがあるようだ。雪は豊富にあるが、トレースがしっかり付いていたため、つぼ足のまま進む。トレースは二王山の北側斜面をトラバースしている。しかも、つぼ足の他にスキーらしきトレースもあるではないか。途中からつぼ足のトレースがなくなり、雪に足がはまることが増えてきたため、ワカンを装着する。

 

ワカンを付けてからは、快適そのものだ。硬めの雪の上に10cmほどの新雪が積もっていて、ラッセルも全然きつくない。大股でガシガシ歩く。途中、向こうからスキーで降りてくる人に会った。見た目60歳ぐらいのおじさんだ。気持ちよさそうに滑り降りていく。羨ましく見送った。黒菱山までは小さなアップダウンはあるものの、斜度は緩やかで楽に登れる。

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景色は素晴らしい。左手には日本海、右手には果てしなく続く山々、後方には富山平野。景色を楽しみつつ、どんどん進んでいく。13時20分、黒菱山に到着した。駐車場を出発してから2時間半、良いペースで登れた。

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お腹はペコペコである。今回は初めてガスカートリッジを持ってきた。山頂でカップ麺を食べるのは長らくの憧れであった。コッヘルに真っ白の雪を入れて、お湯を作る。だが、なんとお箸を持ってくるのを忘れていた。枝を使うという手もあったが、ここは豪快に手で食べることにした。熱々の担々麺を頂く。やはり山頂での食事はウマイ。あっという間に平らげ、さらにリンゴを一つ食べた。

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ゆっくりしていると、時刻は14時を過ぎていた。下りは早いとは言え、遅い時間である。急いで片付け、14時25分に山頂を後にした。重力に任せて、どんどん標高を下げていく。広い場所ではトレースに関係なく、ガシガシ進む。15時05分、二王山まで戻ってきた。今度はトラバースではなく、頂上を踏んでみた。二王山からの下りはかなりの急勾配の箇所があったが、新雪と一緒に滑り落ちるような感じで豪快に降りる。最高に気持ち良い。15時20分、南保富士まで戻ってきた。ワカンを外し、つぼ足に戻る。南保富士からの下りはかなり土が出ており、夏山とあまり変わらない。雪山を歩きすぎたせいか、夏山の下りが何だかぎこちない。ストックを使わないと滑ってしまいそうで怖い。夏山下りの筋肉がだいぶ弱っているようだ。

 

16時ちょうど、登山口の標識を通過。あとは、砂利道だ。所々にある残雪で靴についた泥を落としながら歩き、16時15分、駐車場に戻った。スタートこそ遅くなったものの、素晴らしい山行を楽しむことができて、大満足であった。